広告 未分類

編み物の英文パターン略語一覧【棒針編み】K・P・CO・BOの読み方を解説

海外の編み物パターンを開いたら、

「K? P? CO? k2tog?」

と、暗号のような文字が並んでいて戸惑ったことはありませんか。

英文パターンは、英語の長い文章を一文ずつ訳して読むというより、編み物特有の略語や記号を読み解いていく形式が多く使われています。

そのため、よく出てくる略語をいくつか覚えるだけでも、パターンの見え方はかなり変わります。

この記事では、Craft Yarn Councilなどで使われる米国式の棒針編み用語を中心に、英文パターンでよく使われる略語を初心者向けに整理します。

カナダ式やデザイナー独自の表記では異なる場合もあるため、実際に編むときは各パターンに掲載されている「Abbreviations」「Notes」などの説明もあわせて確認してください。

全部を一度に覚える必要はありません。

分からない略語が出てきたときに確認できる、英文編み物パターンの早見表として使ってみてください。

まず覚えたい英文パターンの基本略語

英文パターンを初めて読むなら、まずは次の略語から覚えると分かりやすいです。

略語英語日本語でのおおまかな意味
K / kknit表目を編む
P / ppurl裏目を編む
st / stsstitch / stitches
COcast on作り目
BObind off伏せ止め
RSright side編み地・作品の表側
WSwrong side編み地・作品の裏側
rndround輪編みの1周・段
reprepeat繰り返す
patt / patpattern模様・パターン・編み方
St ststockinette stitchメリヤス編み

なお、rowは略語ではなく通常の英単語で、という意味です。

同じくroundも通常の単語で、輪編みの1周を表します。これを略したものがrndです。

最初は、

K=表目を編む
P=裏目を編む
CO=作り目
BO=伏せ止め

この4つを覚えるだけでも、英文パターンがかなり読みやすくなります。

KとPの後ろにある数字は何?

英文パターンでは、

K5

P3

のように、略語の後ろに数字が付いていることがあります。

KやPなどの編み方の直後に付く数字は、多くの場合、その操作を行う目数を表します。

たとえば、

K5

なら、

表目を5目編む

という意味です。

P3

なら、

裏目を3目編む

と読みます。

そのため、

K5, P3

なら、

表目を5目編み、そのあと裏目を3目編む

という指示です。

一文字ずつ英語として翻訳するより、

K5 → 表5目

P3 → 裏3目

というように、記号のように読むと分かりやすくなります。

ただし、数字がすべて目数を表すわけではありません。

たとえば、

  • Row 5=第5段
  • 4 mm=針などのサイズ
  • k2tog=「2目一度」という技法名の一部

のような場合もあります。

数字の前後に何が書かれているかを確認することが大切です。

COは作り目、BOは伏せ止め

英文パターンでは、編み始めと編み終わりにも略語が使われます。

CO=cast on

COcast onの略で、日本語では「作り目」です。

たとえば、

CO 40 sts

なら、

40目作り目をする

という意味です。

なお、作り目の方法によって細かな数え方が異なることもあります。

作品内で作り目の方法が指定されている場合は、そちらを優先してください。

BO=bind off

BObind offの略で、日本語では一般に「伏せ止め」「伏せ目」などと呼ばれます。

米国式ではbind offがよく使われますが、カナダなどではcast offと書かれる場合もあります。

どちらも基本的には、編み終わりの目を処理する伏せ止めを意味します。

増し目・減らし目で使われる略語

英文パターンで少し難しく感じやすいのが、増し目と減らし目です。

代表的な略語を見てみましょう。

略語英語意味
incincrease増し目
decdecrease減らし目
YOyarn overかけ目
M1make one1目を作る増し目
M1Lmake one left左方向に傾く増し目
M1Rmake one right右方向に傾く増し目
kfbknit front and back同じ目の前側と後ろ側に編んで増す
k2togknit two together表編みで2目一度
p2togpurl two together裏編みで2目一度
sskslip, slip, knit左方向に傾く減目

M1は「1目を作る増し目」

M1make oneの略です。

単純に「1目増やす」と覚えても大きく間違いではありませんが、より正確には、

新しく1目を作る増し目

という意味です。

さらに、

M1L

M1R

のように、増した目が傾く方向を指定する場合があります。

そのため、M1が出てきたときは、そのパターンで具体的な方法が指定されていないか確認してください。

kfbは1目から2目を編み出す

kfbknit front and backの略です。

同じ目の前側と後ろ側に続けて編み入れ、

1目だったところから2目を作る増し目

です。

単に「1目から編み出す」と覚えるより、

前側と後ろ側の両方へ編み入れる

と覚えておくと分かりやすいでしょう。

k2togとsskは傾く方向に注意

英文パターンでは、

k2tog

ssk

がよく登場します。

どちらも1目減らすための方法ですが、編み目の傾く方向が異なります。

英語表記英語資料での傾き日本語で一般的な呼び方
k2tog右に傾く左上2目一度
ssk左に傾く右上2目一度

ここは初心者が特に混乱しやすいところです。

英語資料でいう「右に傾く・左に傾く」と、日本語で使われる「左上・右上」という名前は、一見すると逆のように見えます。

これは、どの目が上になって見えるか編み目全体がどちらへ傾いて見えるかという表現の違いがあるためです。

実際に模様を編む場合は、パターンに書かれたk2togsskをそのまま確認して編むのが安全です。

YOは「かけ目」

YOyarn overの略です。

日本語では一般に「かけ目」と呼ばれます。

糸を針にかけることで新しい目を作るため、

  • 透かし模様で穴を作る
  • 目数を増やす

といった場面で使われます。

たとえば透かし模様では、

YO

k2tog

などの減目を組み合わせて、目数を大きく変えずに穴のある模様を作ることがあります。

マーカーや輪編みで使われる略語

セーターや靴下などを輪で編むパターンでは、マーカー関連の略語もよく出てきます。

略語英語意味
pmplace markerマーカーを置く
smslip markerマーカーを右針へ移す
mmarkerマーカー
rndround輪編みの1周・段
dpndouble-pointed needles両端が尖った棒針

たとえば、

K to marker, sm

と書いてあれば、

マーカーまで表目を編み、マーカーを右針へ移す

というように読みます。

BORという表記も見かける

輪編みでは、

BOR

という略語を見かけることがあります。

一般的にはbeginning of roundの意味で、

輪編みの始まり

を示します。

ただし、BORはすべての標準的な略語一覧に必ず掲載されているとは限りません。

パターン独自の略語として使われる場合もあるため、作品内の略語説明を優先して確認してください。

RSとWSは表編み・裏編みではない

初心者が間違えやすいのが、

RS

WS

です。

RS = right side

WS = wrong side

ですが、これは表編み・裏編みそのものを意味しているわけではありません。

意味するのは、

RS=作品の表側

WS=作品の裏側

です。

たとえば、

Row 1 (RS)

と書いてあれば、

作品の表側を見ながら編む第1段

という意味です。

表側だから必ず表編み、裏側だから必ず裏編み、ということではありません。

実際の編み方は、その後に書かれているKやPなどの指示を確認します。

repや「*」は繰り返しの指示

英文パターンでは、同じ操作を何度も書かなくて済むように、繰り返しの記号がよく使われます。

rep

repeatの略です。

また、

*

[ ]

( )

なども、操作のまとまりや繰り返し範囲を示すために使われます。

たとえば、

*K2, P2; rep from *

なら、

表目2目、裏目2目を繰り返す

という意味です。

「*から繰り返す」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

実際の英文パターンを読んでみよう

ここまでの略語を使って、簡単な英文パターンを読んでみます。

まず、

CO 20 sts.

これは、

20目作り目をする

です。

続いて、

Row 1 (RS): *K1, P1; rep from * to end.

なら、

第1段(表側):表目1目、裏目1目を段の最後まで繰り返す

と読みます。

次の段も、

Row 2 (WS): *K1, P1; rep from * to end.

なら、

第2段(裏側):表目1目、裏目1目を段の最後まで繰り返す

です。

20目のような偶数目で1目ゴム編みをする場合、この繰り返しで模様が続きます。

最初は英文が難しく見えても、

K1 → 表1目

P1 → 裏1目

rep → 繰り返す

と分解すると、かなり読みやすくなります。

略語一覧にない文字が出てきたら?

英文パターンを読んでいると、ネットの略語一覧には載っていない文字が出てくることがあります。

そんなときは、ネット検索だけで意味を決めつけないことが大切です。

デザイナーや出版社によって、独自の略語が使われる場合があります。

まず確認したいのは、そのパターンにある、

  • Abbreviations
  • Glossary
  • Notes
  • Special Techniques

などの項目です。

分からない略語が出てきたら、

1.パターン内の略語説明を確認する
2.一般的な編み物略語一覧を確認する
3.前後の編み方や特殊技法の説明を確認する

という順番がおすすめです。

その作品内で定義されている意味を最優先すると覚えておきましょう。

地域によって用語が違うこともある

英文パターンの用語は、すべての地域で完全に統一されているわけではありません。

たとえば、

米国では

bind off

と書かれるものが、カナダなどでは

cast off

と表現される場合があります。

また、

gauge

に対して

tension

という言葉が使われる例もあります。

意味がまったく違うとは限らないため、知らない単語が出てきても慌てず、作品の説明を確認してみましょう。

英文パターンは全部翻訳しなくても読める?

英文パターンを見ると、

「全部日本語に訳さないと編めないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、編み方を示す部分は略語が多いため、

K2

P2

k2tog

YO

rep

などの意味が分かれば、すべてを日本語の文章へ翻訳しなくても読める場合があります。

ただし、略語だけ分かればすべて大丈夫というわけではありません。

特に、

  • サイズ
  • ゲージ
  • 使用する糸
  • 使用する針
  • 注意事項
  • 特殊技法
  • until
  • at the same time
  • from ~ to ~

などは、意味を理解してから編み始めることが大切です。

「略語部分は記号のように読む」

「重要な文章はきちんと意味を確認する」

というように分けて考えると、英文パターンへ挑戦しやすくなります。

最初に覚えるならこの8個

たくさんの略語を見て、

「全部覚えられない」

と思った方もいるかもしれません。

最初からすべて暗記する必要はありません。

まずは次の8個くらいから始めるのがおすすめです。

K=表目を編む

P=裏目を編む

CO=作り目

BO=伏せ止め

st / sts=目

RS=表側

WS=裏側

rep=繰り返す

このあたりが分かれば、シンプルな英文パターンならかなり読みやすくなります。

その後、

YO

k2tog

ssk

M1L

M1R

などを、実際に必要になったときに覚えていけば十分です。

まとめ|英文パターンは略語が分かると読みやすい

英文の編み物パターンは、最初は暗号のように見えます。

しかし、実際には同じ略語が繰り返し登場するため、基本となるものを覚えると少しずつ読めるようになります。

特に、

K=表目を編む
P=裏目を編む
CO=作り目
BO=伏せ止め
st / sts=目
RS=表側
WS=裏側
rep=繰り返す

は、最初に覚えておきたい基本です。

さらに、

YO

k2tog

ssk

M1L

M1R

などを必要に応じて覚えていけば、読めるパターンの幅も広がっていきます。

そして一番大切なのは、分からない略語が出てきたときに、そのパターン内の説明を最優先することです。

全部を一度に暗記しようとせず、作品を編みながら少しずつ英文パターンに慣れていきましょう。

-未分類